海の日絡みの3連休の初日ではあるけど、天気が良さそうなので須藤英一著作「日本百名道」に紹介されている美ヶ原高原道路とビーナスラインを走ってみた。
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関越練馬ICから上信越道の上田菅平ICまで走った。朝6時スタートでも連休初日なので関越高速は渋滞していた。
上田菅平ICを降り上田市街を抜けるとのどかな風景になってきた。
国道254号線を松本方面に向かい三才山トンネル有料道路に入る手前で県道464号線で武石峠に向かう予定が通行止めだった。
で、三才山トンネル有料道路を通って美鈴湖に出て
美ヶ原林道に入り美ヶ原高原道路を目指した。
美ヶ原林道は全線舗装でほとんど眺望はきかなかった。美ヶ原高原道路合流付近で
松本市街を眼下に見下ろせた。
美ヶ原高原道路は
さすがに日本百名道に選出されただけのことはある素晴らしい道であった。通り抜けしてないのでピストンになるので、その分交通量も多くない。
再び美ヶ原林道の合流点に戻り、今度はそこから武石峠を経てビーナスラインを目指すのだけど、先ほどまで半タンを指していたデジタル燃料計がいきなりリザーブを警告し始めた。ああ、上田市街で給油しておけばよかった。どーもまだこのバイクの燃料計に慣れていない。
急遽予定を変更してビーナスラインに入らずに県道62号線で上田市街に戻った。武石峠から一気に下って距離にしてわずか10㎞ほどであるが、バイクの気温計は28℃から35℃まで上がった。あ、暑い。
給油を済ませ帰りは県道ではなく武石の街中を走ってみた。
古い家並みが続きのどかな街である。が、気温は35℃を越えバイク用のフル装備を纏った自分には灼熱地獄のように感じた。
武石の街中をぬけると再び県道62号線に戻った。地図でもわかるが、この道は気持ちのいいストレートが続くのである。
ビーナスラインに入り道の駅美ヶ原美術館を目指した。ここまではそれほど眺望もきかずに、あげく道の駅美ヶ原美術館は物凄い混みようだった。
予定ではここらでお昼でもと思っていたが雲行きも怪しい感じなので駐車場で写真だけ撮って再び走り始めた。
ここからがビーナスラインは本番である。
2~3年前車で走ったが、その時はそれほど感動しなかった。が、やはりバイクだと見える風景がまったく違った。大昔はじめてバイクでビーナスラインを走ったときの感動がよみがえった。
八島湿原に寄るつもりでいたけど、駐車場に入る車で渋滞していた。こんなに人が多いと湿原の遊歩道もイマイチと思い湿原に寄らなかった。
ビーナスラインから八島湿原の広がりが見える場所があった。
ここからさらに霧が峰高原を経て
車山高原に向かうと、
所々でニッコウキスゲが咲いていた。
もっとも楽しみにしていた車山高原、車山肩のニッコウキスゲの写真を撮るつもりでいたら、なんと車山高原の駐車場に入る車で大渋滞。
そこはバイクなのですり抜けを繰り返し駐車場にでると人でごった返していた。
これでは写真を撮るのもままならないので車山肩をあきらめ、どこか他のニッコウキスゲを探しに移動した。
スッカリ高原を満喫し最高にいい気分であった。
が、不幸は突然にやってきた。やってしまった。
反対車線側の駐車場に入るのに車が切れて歩行者も切れた瞬間に、右折したら歩行者のオバさんが突然クルッとUターン。反射的にブレーキし脚をついたら、そこは車道と駐車スペースに5センチほどの段差があるところだった。バランスを失った200㌔オーバーの車体を左足1本で支えきれなかった。
完全な立ちゴケである。
エンジンを止め足場は砂利で不安定だったけど、火事場の馬鹿力でバイクを引き起こした。マフラーが砂利でベコベコになってしまった。(泣)
当事者のオバさんは消えていたが、何人かの人に怪我が無かったかを聞かれてしまった。
恥ずかしいし、すっかり気分が落ちてしまった。
気持ちが落ち着くのにしばしの時間がかかった。
再び走り出すとドライブインがあったので水分補給をした。
眼下に広がる景色を見ても意気消沈したままだった。
反対側の丘に結構ニッコウキスゲ咲いていたので見に行ってみた。
その丘から見下ろす景色はスガスガしかった。
すっかりニッコウキスゲに癒され気持ちが立ち直ってきた。
白樺湖を経て諏訪ICから帰還した。
総走行距離 527.5㎞