3匹のワンコを飼い始めた。


共にたくさん旅をしようと思っていたが、そのうちの1匹が乗り物に弱く、ものの10分ほどであげてしまう。

なので2年以上ほとんどどこにも出かけずにワンコ達と家で過ごしていた。

しかしそんな彼も成犬となり車酔いしなくなってきた。

再び、旅に出ることにした。

今度は旅犬と共に。

2012年2月7日火曜日

冬の道東の旅 ①

今回の旅は羽田から女満別に飛び、網走で砕氷船オーロラ号に乗って、網走から流氷ノロッコ号乗って知床斜里まで行き、そこからバスで標茶まで移動し標茶からSL冬の湿原号に乗り込み釧路を目指す。

釧網線人気の観光列車に乗ってみた。

釧路では冬の釧路湿原を歩いてみた。

2月3日 砕氷船オーロラ号 乗船

網走港11:00出港の砕氷船オーロラ号に乗り込むため、吉祥寺発5:50のバスに乗り込み羽田発JAL1183便に乗り込んだ。

快晴。離陸後美しく関東平野が見渡せた。

水平飛行に入り海の上に出ると宇宙が見えた。(嘘)



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女満別空港に着くと恐ろしく寒かった。

バスで1時間ほどで道の駅「流氷海道網走」に併設されたオーロラターミナルへ着いた。

すぐさま乗船し程なく出港した。天気はいいが、ダウンを着込まないと恐ろしく寒い。



凍りつきそうに寒いが、しばらくは穏やかな海が続いた。



徐々に海に氷が増えてきた。






沖合いに流氷帯が見えてきた。



そしてとうとう流氷帯に突入。



す、すごい。これが流氷。



アムール河で凍った水が流れ着いたものが流氷だそうである。


自然の凄さにタダタダ感動!




砕氷船はガンガン流氷帯の中を分け入っていく。



寒さを忘れて見入ってしまう。




こんな感じで航行してるのである。


約1時間のクルーズで、その間ずっと氷点下のデッキにいた。


流氷帯の中では寒さを気にすることもなかったが、帰港するのに再び流氷帯を出ると、なんだか急に寒くなってきた。


接岸して下船するのに、船のキャビンに入るとものすごい温度差だった。

網走港から、折角なので「博物館 網走監獄」を見に行ってみた。昼食はそこで食べられるという「監獄食」を食してみるつもりである。

網走港からバスで30分ほどで「博物館 網走監獄」に到着した。
鏡橋という橋を渡り


ゲートを通ると


忠実に再現された正門があった。



節分なので豆をもらった。


ホテルのチェックインの時間に余裕があるので、のんびりと館内を散策してみた。

といっても館内は東京ドーム3個分の広さに色々な監獄設備が点在してるので、そこそこ歩いた。しかも一応除雪されてるけど、かなりな雪である。

転倒にビビリながらフル機材を背負って歩いた。




やっと監獄食が食せる施設に着くと、なんと冬季閉鎖でやってなかった。






「博物館 網走監獄」を後に網走駅へ戻った。



駅前にはホテルが数件とコンビにがあるだけで何もなかった。とりあえずホテルにチェックインして荷物を置いて遅お昼を食べに網走の街を探索してみる事にした。

しかし歩道はガッチガチのアイスバーンである。ビビリながら歩いていくと地元の人たちはホイホイ歩いていってしまう。靴が違うのか?横断報道なんかヤバくて確実に信号1回は見送るようなタイミングでしか渡れない。


街中を流れる網走川がカチカチに凍っていた。



しばらく行くとアプト4と名うったアーケードのある通りに出た。とにかくお腹が空いていたので商店街にあったホワイトハウスという洋食屋さんに入った。

う~む、ご当地グルメではなく洋食か。でも空腹には勝てず入ってみた。

ビーフステーキにミックス丼、1,350円を頼んでみた。

驚いた。

海鮮丼にビーフステーキのセットである。ビーフステーキのセットにしても1,350円は安いと思う上、海鮮丼に至っては1,500円でも安いと思うほどのボリュームであった。

しかもどちらも美味いのである。

まさに北海道だ!などと妙に感心してしまった。

ガッツリ食べて、すっかり満足して店を出ると陽は落ちていた。寒さが異様だった。

夕飯は寿司を食べに行くつもりでいたけど、再びあの路面と寒さの中を行くのかと思ったら気持ちが萎えてしまい、それほど空腹も感じなかったので早々に寝てしまった。

冬の道東の旅 ②

2月4日 釧網本線 流氷ノロッコ号 と SL冬の湿原号

流氷の時期に乗ってみたかった釧網本線を折角なので釧網線人気の観光列車、流氷ノロッコ号とSL冬の湿原号に乗ってみることにした。

網走駅発10:25発の知床斜里行きに乗り込むためにホテルを出て網走駅へ向うが、あきらかに昨日より暖かい。

流氷ノロッコ号の入線を撮影したかったが、その時間はまだ改札が始まっておらずホームに入れなかった。

指定席が取れなかったのでとりあえず改札と同時に座席確保のためノロッコ号に乗り込んだ。それから車両の写真を撮りに外へ出たが、人が多く思ったようなポジションで写真が撮れなかった。





車内はこんな感じで、大きくとられた窓と窓向きのベンチがある。


ダルマストーブが設置され車掌さんが石炭をくべてくれる。が、カメラとレンズの結露が心配でストーブのそばには近寄れなかった。

定刻とおりに流氷ノロッコ号は網走駅を出発した。

走り始めてすぐに右手に知床の山々が美しく姿を見せてくれる。



左手にオホーツク海が見えた。

が、残念ながら流氷帯は見えなかったが、氷泥(ヒョウデイ)という流氷になる前の氷の塊が見えた。

オホーツク海越しに、知床の美しい山。羅臼岳。



終点の知床斜里に近づくと、かなり流氷がみえる。聞けばかなり昨日は流氷が接岸していたらしい。



知床斜里駅から電車では標茶駅発のSL冬の湿原号には間に合わないので、ここからツインクルバス知床号というバスに乗り換える。

知床斜里から国道334号線を行き、国道391号線で標茶駅に向う。この区間のバスの車窓が素晴らしかった。

国道334号線から見た斜里岳。





バスは野上峠を越えて下りに入るとチラリと氷結した摩周湖がみえた。


やがてバスは標茶駅に着いた。すでにSL冬の湿原号は入線していた。



さすがに人気列車だけあって結構混んでいた。

大きな汽笛と共に、SL冬の湿原号は標茶駅を重々しくスタートした。車窓には蒸気機関の煙がモウモウと見える。



茅沼駅に着くと


丹頂鶴である。200ミリの望遠ではこれで限界。



画面の左側には、SLとタンチョウの写真を撮るために三脚に超望遠レンズを装着したカメラマンがたくさんいた。

茅沼駅を出てしばらくは平らな平原の雪景色が続いていたが、だんだんとボコボコな面の雪原に変わってきた。



湿原の植物に雪がかぶってボコボコの雪原になっているそーである。いよいよ釧路湿原に入った。

蛇行しながら流れる釧路川は、


ときに線路のすぐ脇を流れている。



いつかここをカヌーで渡ってみたい。などと見入っていると、汽笛1発。一面煙だらけ。


この風情は車両で味わうより外から見たほうが素敵と思う。

彼方に見える阿寒富士。


やがて車窓に釧路川から新釧路川に取水する岩保木水門が見えてくると



ほどなく釧網本線の終点釧路駅に着いた。


釧網線人気の観光列車、流氷ノロッコ号とSL冬の湿原号と乗り継いで見たが、次回はぜひ湿原の美しい時期にキハ54系の各駅停車で全線制覇したい。

釧路駅周辺も駅前通りの大通りの歩道でさえ、かなり凍結して歩き辛い。釧路でのホテルはプリンスホテルにした。駅から普通なら歩いて7~8分なのだろうけど、凍結歩道を歩くので10分以上かかった。
本当は蝦夷鹿を食せるフレンチに行くつもりでいたけど、夜ホテルを出るのが億劫になってしまい、さらにプリンホテルのレストランに部屋着のジャージから着替えるのが嫌で、ホテルの売店で弁当とビールを買ってを部屋で食べた。今日も寒さに負けた。