3匹のワンコを飼い始めた。


共にたくさん旅をしようと思っていたが、そのうちの1匹が乗り物に弱く、ものの10分ほどであげてしまう。

なので2年以上ほとんどどこにも出かけずにワンコ達と家で過ごしていた。

しかしそんな彼も成犬となり車酔いしなくなってきた。

再び、旅に出ることにした。

今度は旅犬と共に。

2010年4月4日日曜日

名栗湖周辺林道を目指して

本格的な林道を目指してツーリングを計画した。

かなり詳細に林道が掲載されている昭文社の「Touring Mapple」で、名栗湖周辺の林道に行ってみることにした。

自宅から名栗湖まで自走し林道を走って帰ってくると軽く100㎞を超える。そこまでの脚力は持ち合わせていないので、車で東青梅まで行き、そこに車をデポして走る計画にした。



輪行するようにエンペラーをバラし車に積んで、東青梅まで走り、駅前のコインパーキングに車をデポし、そこでエンペラーを組み上げた。

家を出たのが遅かったこともあるが、エンペラーを組み上げてスタートしたのは1時近くなってしまった。

成木街道に入り、5㎞ほどで新吹上トンネルに着いた。
本来計画では名栗湖まで3つあるトンネルをくぐらずに峠越えをするつもりでいた。が、トンネル横の急勾配で上がっていく道を見たらスッカリ気分が萎えてしまい、真直ぐトンネルで行くことにした。

トンネルを出ると北小曽木川沿いに走る県道193号線に入る。

北小曽木川は今日が渓流釣りの解禁日のようで至る所で釣り師が釣りをしていた。

だんだん勾配もきつくなってくる。

二つ目のトンネルを抜けて3つ目の小沢峠をくぐる小沢トンネルへの道は、真直ぐな直線が500㍍位あり、一気に標高差50㍍以上をあがる急坂だった。

ここでスッカリ脚にきてしまい、しばし休憩。

東青梅からここまで、わずか10㎞ほどの行程だけど、そのほとんどが登りだった。う~む、ここで脚がメロメロになってしまった。こんな脚の状態で、これからの行く先が不安である。

小沢トンネルを抜けると、今度は標高差150mを一気に下る1㎞以上の下りである。
「ああ。これまで積み上げてきた標高が一気に下がっていく。」その先にある登りを想像すると、気分はブルーになる。

下りきると入間川沿いに道は平坦になる。2~3㎞走ると名栗湖の入口に着いた。


ここからは先程の下りの敵とばかりにかなりの急坂をあがっていくことになる。口から心臓が飛び出すほどに激しく息があがって、脚パンパンになりながら、何とか名栗湖畔にたどり着いた。



しばし芝の上に足を投げ出し固まってしまう。

これからコース料理でいえば魚と肉のメインにあたる「有間川林道」と「大名栗林道」が待っている。しかし前菜でお腹イッパイ状態で動けなくなってる感じである。

とりあえず気を取り直してスタートした。湖畔は平坦で気持ちよく走れた。

湖畔を通り越し有間川沿いの道に入ると、道は簡易舗装になって徐々に登って行く。どんどん林道らしくなっていく。こーなってくると、「登りが辛い!」から、「この先どーなってるんだろ?」の気持ちが俄然強くなって、ノロノロとでもなんとか進んでいける。

やがて「通行止」の標識が出た。


ここを継起に登りは凶悪さを増していった。脚がパンパンになると1~2分休んで再び走り出すを何度も繰り返してると、道はとうとう



崖崩れで、完全に行き止まりになった。

なんとか通れそうな場所を探してみたけど、脚がガクガクで斜面に立ってるのがやっとである。無理無理越えたら完全に脚力ゼロになりそうなので引き返すことにした。

30分以上かけて汗ダクになって上った場所も、指先の感覚がなくなるほど寒い思いをして10分弱で一気に下る。

帰りは来たときの対岸の道を行くことにした。

名栗湖の最深部は桜がまだ蕾である。


対岸の道は、まったく車も来ないし、平坦でノンビリと走れた。



来た道を帰るのは面白くないので、名栗湖の向かいの山を越える全線舗装の林道 原市場名栗線で県道221号線を経由して青梅に戻るコースにしてみた。



これがヤバかった。

再び名栗湖から一気に下って、林道 原市場名栗線に入るといきなりキョーレツな登りである。後半はほとんど押して上った。上っては休んでを繰り返してなんとか仁田山峠付近まで行くと、道は若干平坦になる。



が、ここから天神峠に向けてこんな感じの崖淵の道をアップダウンを繰り返しながら登っていく。



なんとか天神峠にたどり着いた。1時間近くかかってしまった。ここから原市場までの8㎞はほとんど下りになる。20分程で抜けてしまうが、今度はその間寒さとの戦いである。

何とか下りきり、原市場から県道221号線に入ると、今度は山王峠への真直ぐな急な登り坂に出た。坂を見たとたんに気持ちが折れてしまい、エンペラーを押していくことにした。。「エンペラーのおかげで、一生絶対歩くことのなかった場所を歩けてる。アハハ、サイコー!」などと負け惜しみをいいながら、ひたすら登った。

ここを越えると平坦な里の町にでる。山中と違って桜が5分咲きくらいである。



青梅の町が近づくにつれて交通量も増え、平坦で楽ではあるけど車が気になり走り辛かった。

なんとかゴールの東青梅駅に戻った。

結局、林道のダートはまったく走ることはなかった。トータル走行距離も移動時間もたしたことないけど、そのほとんどが山だったので、疲労困憊である。

今まで林道はオフロードバイクかマウンテンバイクでしか走ったことがない。ランドナーでの林道はどんなだろ。その楽しみは、また次回に繰越である。



移動時間  4時間13分
停止時間  50分08秒
走行距離   59.8㎞
平均速度   14.4㎞/h
最高速度   37.2㎞/h