3匹のワンコを飼い始めた。


共にたくさん旅をしようと思っていたが、そのうちの1匹が乗り物に弱く、ものの10分ほどであげてしまう。

なので2年以上ほとんどどこにも出かけずにワンコ達と家で過ごしていた。

しかしそんな彼も成犬となり車酔いしなくなってきた。

再び、旅に出ることにした。

今度は旅犬と共に。

2010年11月30日火曜日

世界遺産めぐり 奈良ツーリング ②

11月27日 世界遺産めぐり 奈良ツーリング 2日目

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今日は郡山から飛鳥を経由して長谷寺まで走る予定である。

城下町の面影が残る紺屋町へ行ってみた。


道の真ん中に水路があって趣はあるのだが、この道を車が走ると自転車は結構辛いもんがあった。

それからすぐ近くの源九郎神社にいってみた。源義経の生涯を守護した神社らしい。もしかして、その昔義経もここに詣でたかも知れないと思い行ってみたけど、特に見るべきものはなかった。

途中の民家は趣があってよかった。


南に少し走ると、郡山の金魚の養殖いけすがたくさんあった。





中をのぞくと金魚がたくさんいた。





いけす郡をぬけて法隆寺を目指し、しばらく走ると、三重塔が見えた。門へまわってみると法起寺である。


寺に入ってみると、参拝してるのは、自分しかいなかった。

すごく得した気分になった。

法起寺の三重塔は日本最古といわれ、706年頃の建立らしい。




法起寺のまえにコスモスが咲いていた。


十二分に法起寺を堪能した。

さらに法隆寺に向けて少し行くと法輪寺に出た。


ここも人は少なく閑散としていた。奥の講堂に陳列されている像が飛鳥時代のものだったりして驚いた。




斑鳩神社の前にある池に鴨がいた。今回の旅では池の鴨を撮りたかったのである。



「ももつたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠れなむ」

万葉集にある大津皇子の辞世の句である。

なんとなくこの句のイメージの鴨を撮りたかったのであるが、他でもまったくいいカットが取れずに、この写真が唯一の鴨の写真になってしまった。

さらに少し走ると、法隆寺の築地塀にでた。


塀ぞいに行くと参道に出た。


参道にある門をくぐると法隆寺の五重塔や金堂が見えた。


修学旅行の一団が法隆寺に入っていったので、しばらく間隔をあけるために周りの紅葉の写真などを撮って時間をつぶした。








中に入ると、一際五重塔が目を引く。人は多かったけど、文化遺産な訳を肌が感じるほど素晴らしい物がある。





回廊の雰囲気もいい感じである。



中門も荘厳である。


なんだかんだと見応え充分な法隆寺であった。

法隆寺を後にして西大門から出ると、このような趣だった。



法隆寺のすぐ近くの住宅街に町の公園のように藤ノ木古墳があった。


飛鳥葛城自転車道にはいり馬見丘陵公園を目指す。まほろばの里といった感じでなんとものどかである。




馬見丘陵公園はナガレ山古墳があるが、なんだか大きなオブジェのようにしか見えなかった。



再び飛鳥葛城自転車道にはいり今井町をめざす。途中西日に照らされる畝傍山が美しかった。


今井町をぬけて


耳成山のふもとをまわって、広大な野原に出た。なんとここが藤原宮跡だった。広い。遠くに先ほどの畝傍山が見える。



日没までここで沈みゆく太陽を見ていた。


本当はこんな感じの写真を二上山で撮りたかった。

「うつそみの人なる我や明日よりは二上山をいろせと我が見む」

万葉集にある大伯皇女の歌である。処刑された弟の大津皇子を二上山に葬り、いろせ(弟)として二上山を見るとうたった歌である。

畝傍山になってしまった。

藤原宮跡から天香具山の万葉の道をぬけて、ナイトランで長谷寺に向かった。

長谷寺に向かう国道165号線初瀬街道は酷かった。車1台ギリで走れる車幅の車道に道の端は側溝である。人や自転車はどこをはしればいいのだ。時折歩道が現れるが、これも道で途切れる所が、スロープになってなくて、そのままの段差になっている。650Bのサイズのタイヤでも一旦停止するほど減速しないと降りれない。

今まで走ってきた道の中で、最も劣悪な道だった。二度と走りたくない。

かなりの緊張感の中、今日の宿、備前屋に着いた。そーとうお腹がすいていたので、暖かいご飯だけでもうれしかった。


移動時間  5時間52分
停止時間  3時間11分
走行距離   65.6㎞
平均速度   11.2㎞/h
最高速度   30.2㎞