吉祥寺発6時41分の快速に乗り7時半東京駅発のぞみに乗った。京都に10時過ぎについて奈良いきの快速電車に乗った。
金曜日ということもあり、気楽な旅行者然としているのは年配のおばさんか自分位である。この文章は奈良に向かう電車の中でiPadで打っている。やはりディスプレイが大きいのはいい。旅の最終日にこの重量に対して何と思っているかは不明であるが…。
前回の旅で痛い目をみたのでデジタル用品の充電器は一通り持ってきたが、これだけで一荷物になってしまた。
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奈良駅に着いて駅前の広場でBDー1をちび輪バッグから出すと後輪の空気が全部抜けていた。昨夜空気を入れたときにバルブの閉めが緩かったのか…。予備チューブもあるし携帯空気入れも持参してるので余裕で対応のはずが、な、なんと空気入れが壊れていて空気が入れられない。(汗
今回の旅もスタートから空気入れを求めて奈良の駅周辺を歩き回ってしまった。携帯で駅周辺の自転車屋を調べ、行ってみると街の自転車屋さんで、留守番にお婆ちゃんがいるだけで空気入れを見せてもらうとフレンチバルブのノズルは無かった。
次の店に行く前に電話でフレンチバルブの空気入れがあるかを聞くと、「あります。」ということで喜び勇んで行くと、結構遠かった。チューブを痛めないようにシートポストを持って後輪を浮かせて歩くのだが、結構疲れて途中で後輪を何度か引きずってしまった。
フレンチバルブのついた空気入れを借りて、お店で売っていた携帯用の空気入れも買い、スタートしたのは予定より3時間遅れの2時近く。すでに陽は西に傾いている。
周到にプランニングしていたのでかなりガッカリ。
気持ちを奮い立たせて、奈良ツーリングのスタートを切った。
11月26日 世界遺産めぐり 奈良ツーリング 1日目
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今日の予定は、奈良公園周辺の世界遺産めぐりと平城京をまわって郡山までという予定である。見学を主体に計画していたので、距離的にはたいした事はない。3時間の遅れをどこで調整するか。
三条通りに入って奈良公園を目指し興福寺に着くと、結構な人だった。しかも太陽は少し西日なかんじである。
でも東金堂も五重塔も北円堂も素晴らしく、時間が無いのに見入ってしまい、そのうえ結構写真も撮ってしまった。阿修羅像は見学にかなりな時間がかかるらしいので最初から予定には入れていない。
東大寺に向かう途中の鹿が、なかなか人なつっこくて、思った感じの写真を撮ろうと思うと、そこは鹿だからすぐ動かれてしまってなかなかうまくいかない。
が、鹿の写真に時間をかけてる場合ではない。急ぎ東大寺に向かう。
東大寺もかなりな人だったが、拝観させてもらった。やはりここでも結構時間をかけて写真を撮ってしまった。
大仏殿に入り何十年振りに大仏を見た。
それから戒壇堂に移動すると先ほどまでの喧騒が嘘のように人もいなく、じっくり拝観させてもらった。
自転車に戻ると微妙に後輪の空気が抜けていた。買った空気入れで空気を入れた。チューブにトラブルか?何か嫌な感じ…。
嫌な感じがするので、残念だけど時間のかかりそうな奈良国立博物館は止めにして、二月堂に行ってみた。
石段をあがっていくと二月堂に出た。
二月堂も趣のある佇まいで素晴らしかった。
宝庫の前のもみじが素晴らしく色づいていた。
宝庫を過ぎるとダートになった。ダートをしばらく走るといきなり後輪の振動が酷くなってきた。見ると完全に空気が抜けてパンクしていた。
空気入れを買っといて良かった。
タイヤを外してチューブを見るとバルブ周りでヨレていた。空気が抜けた状態で後輪を引きずってしまったからだ。
20インチ化してるBDー1はタイヤを外すのに、いちいちブレーキパッドも外さないと外れないので、思いの外チューブ交換に時間がかかってしまった。
修理に集中していて、ふと顔を上げると大きめな鹿3頭に取り囲まれていて、結構ビビッた。
再びスタートは3時を過ぎていた。完全に太陽は西日になってしまった。
春日大社に行くと、全く写真を撮る気にならいほどの人だった。あふれるほどのひとが参道を歩いているのを見ると奥の本殿まで行く気が無くなった。
若宮神社にでる古道を走って
むかし町を経由して猿沢の池にもどった。
加茂方面への県道をしばし走り、奈良自転車道に入り、潰れた奈良ドリームランドの横を走って平城宮跡を目指す。日没が近くなってきて気持ちも焦る。
途中に小奈辺陵墓参考地という池に囲まれた前方後円墳があった。見慣れない者にとっては妙に感動した。
法華寺、海竜王寺と立ち寄りたかったのだが、日没前に平城宮跡にたどり着きたかったのでパスしてしまった。
するとこんな感じの復元された壁が出てきた。
壁を越えると原っぱの中に朱雀門が見えてきた。
朱雀門を見学してると日没前に正殿を見れないので遠巻きに写真を撮ってすぐに正殿に向かう。
正殿はライトアップされて黄昏の空間の中に浮かんでるように見えた。おお!感動!
近くまで来ると、尚のこと美しい。が、ISO感度を上げないと手持ちでは写真が撮れない。粒子の荒れた残念な写真になってしまった。
ここで完全に日没になってしまった。闇に浮き立つ正殿も美しかった。
ここから奈良の夜道をナイトランして郡山までいった。今日の宿泊はマークスWホテル奈良とういう駅前の綺麗なホテルである。
チェックインするとホッとした。自転車のトラブルに見舞われて、タフな初日になってしまった。
移動時間 3時間55分
停止時間 2時間30分
走行距離 35.4㎞
平均速度 9.0㎞/h
最高速度 28.6㎞
2010年11月30日火曜日
世界遺産めぐり 奈良ツーリング ②
11月27日 世界遺産めぐり 奈良ツーリング 2日目
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今日は郡山から飛鳥を経由して長谷寺まで走る予定である。
城下町の面影が残る紺屋町へ行ってみた。
道の真ん中に水路があって趣はあるのだが、この道を車が走ると自転車は結構辛いもんがあった。
それからすぐ近くの源九郎神社にいってみた。源義経の生涯を守護した神社らしい。もしかして、その昔義経もここに詣でたかも知れないと思い行ってみたけど、特に見るべきものはなかった。
途中の民家は趣があってよかった。
南に少し走ると、郡山の金魚の養殖いけすがたくさんあった。
中をのぞくと金魚がたくさんいた。
いけす郡をぬけて法隆寺を目指し、しばらく走ると、三重塔が見えた。門へまわってみると法起寺である。
寺に入ってみると、参拝してるのは、自分しかいなかった。
すごく得した気分になった。
法起寺の三重塔は日本最古といわれ、706年頃の建立らしい。
法起寺のまえにコスモスが咲いていた。
十二分に法起寺を堪能した。
さらに法隆寺に向けて少し行くと法輪寺に出た。
ここも人は少なく閑散としていた。奥の講堂に陳列されている像が飛鳥時代のものだったりして驚いた。
斑鳩神社の前にある池に鴨がいた。今回の旅では池の鴨を撮りたかったのである。
「ももつたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠れなむ」
万葉集にある大津皇子の辞世の句である。
なんとなくこの句のイメージの鴨を撮りたかったのであるが、他でもまったくいいカットが取れずに、この写真が唯一の鴨の写真になってしまった。
さらに少し走ると、法隆寺の築地塀にでた。
塀ぞいに行くと参道に出た。
参道にある門をくぐると法隆寺の五重塔や金堂が見えた。
修学旅行の一団が法隆寺に入っていったので、しばらく間隔をあけるために周りの紅葉の写真などを撮って時間をつぶした。
中に入ると、一際五重塔が目を引く。人は多かったけど、文化遺産な訳を肌が感じるほど素晴らしい物がある。
回廊の雰囲気もいい感じである。
中門も荘厳である。
なんだかんだと見応え充分な法隆寺であった。
法隆寺を後にして西大門から出ると、このような趣だった。
法隆寺のすぐ近くの住宅街に町の公園のように藤ノ木古墳があった。
飛鳥葛城自転車道にはいり馬見丘陵公園を目指す。まほろばの里といった感じでなんとものどかである。
馬見丘陵公園はナガレ山古墳があるが、なんだか大きなオブジェのようにしか見えなかった。
再び飛鳥葛城自転車道にはいり今井町をめざす。途中西日に照らされる畝傍山が美しかった。
今井町をぬけて
耳成山のふもとをまわって、広大な野原に出た。なんとここが藤原宮跡だった。広い。遠くに先ほどの畝傍山が見える。
日没までここで沈みゆく太陽を見ていた。
本当はこんな感じの写真を二上山で撮りたかった。
「うつそみの人なる我や明日よりは二上山をいろせと我が見む」
万葉集にある大伯皇女の歌である。処刑された弟の大津皇子を二上山に葬り、いろせ(弟)として二上山を見るとうたった歌である。
畝傍山になってしまった。
藤原宮跡から天香具山の万葉の道をぬけて、ナイトランで長谷寺に向かった。
長谷寺に向かう国道165号線初瀬街道は酷かった。車1台ギリで走れる車幅の車道に道の端は側溝である。人や自転車はどこをはしればいいのだ。時折歩道が現れるが、これも道で途切れる所が、スロープになってなくて、そのままの段差になっている。650Bのサイズのタイヤでも一旦停止するほど減速しないと降りれない。
今まで走ってきた道の中で、最も劣悪な道だった。二度と走りたくない。
かなりの緊張感の中、今日の宿、備前屋に着いた。そーとうお腹がすいていたので、暖かいご飯だけでもうれしかった。
移動時間 5時間52分
停止時間 3時間11分
走行距離 65.6㎞
平均速度 11.2㎞/h
最高速度 30.2㎞
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今日は郡山から飛鳥を経由して長谷寺まで走る予定である。
城下町の面影が残る紺屋町へ行ってみた。
道の真ん中に水路があって趣はあるのだが、この道を車が走ると自転車は結構辛いもんがあった。
それからすぐ近くの源九郎神社にいってみた。源義経の生涯を守護した神社らしい。もしかして、その昔義経もここに詣でたかも知れないと思い行ってみたけど、特に見るべきものはなかった。
途中の民家は趣があってよかった。
南に少し走ると、郡山の金魚の養殖いけすがたくさんあった。
中をのぞくと金魚がたくさんいた。
いけす郡をぬけて法隆寺を目指し、しばらく走ると、三重塔が見えた。門へまわってみると法起寺である。
寺に入ってみると、参拝してるのは、自分しかいなかった。
すごく得した気分になった。
法起寺の三重塔は日本最古といわれ、706年頃の建立らしい。
法起寺のまえにコスモスが咲いていた。
十二分に法起寺を堪能した。
さらに法隆寺に向けて少し行くと法輪寺に出た。
ここも人は少なく閑散としていた。奥の講堂に陳列されている像が飛鳥時代のものだったりして驚いた。
斑鳩神社の前にある池に鴨がいた。今回の旅では池の鴨を撮りたかったのである。
「ももつたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠れなむ」
万葉集にある大津皇子の辞世の句である。
なんとなくこの句のイメージの鴨を撮りたかったのであるが、他でもまったくいいカットが取れずに、この写真が唯一の鴨の写真になってしまった。
さらに少し走ると、法隆寺の築地塀にでた。
塀ぞいに行くと参道に出た。
参道にある門をくぐると法隆寺の五重塔や金堂が見えた。
修学旅行の一団が法隆寺に入っていったので、しばらく間隔をあけるために周りの紅葉の写真などを撮って時間をつぶした。
中に入ると、一際五重塔が目を引く。人は多かったけど、文化遺産な訳を肌が感じるほど素晴らしい物がある。
回廊の雰囲気もいい感じである。
中門も荘厳である。
なんだかんだと見応え充分な法隆寺であった。
法隆寺を後にして西大門から出ると、このような趣だった。
法隆寺のすぐ近くの住宅街に町の公園のように藤ノ木古墳があった。
飛鳥葛城自転車道にはいり馬見丘陵公園を目指す。まほろばの里といった感じでなんとものどかである。
馬見丘陵公園はナガレ山古墳があるが、なんだか大きなオブジェのようにしか見えなかった。
再び飛鳥葛城自転車道にはいり今井町をめざす。途中西日に照らされる畝傍山が美しかった。
今井町をぬけて
耳成山のふもとをまわって、広大な野原に出た。なんとここが藤原宮跡だった。広い。遠くに先ほどの畝傍山が見える。
日没までここで沈みゆく太陽を見ていた。
本当はこんな感じの写真を二上山で撮りたかった。
「うつそみの人なる我や明日よりは二上山をいろせと我が見む」
万葉集にある大伯皇女の歌である。処刑された弟の大津皇子を二上山に葬り、いろせ(弟)として二上山を見るとうたった歌である。
畝傍山になってしまった。
藤原宮跡から天香具山の万葉の道をぬけて、ナイトランで長谷寺に向かった。
長谷寺に向かう国道165号線初瀬街道は酷かった。車1台ギリで走れる車幅の車道に道の端は側溝である。人や自転車はどこをはしればいいのだ。時折歩道が現れるが、これも道で途切れる所が、スロープになってなくて、そのままの段差になっている。650Bのサイズのタイヤでも一旦停止するほど減速しないと降りれない。
今まで走ってきた道の中で、最も劣悪な道だった。二度と走りたくない。
かなりの緊張感の中、今日の宿、備前屋に着いた。そーとうお腹がすいていたので、暖かいご飯だけでもうれしかった。
移動時間 5時間52分
停止時間 3時間11分
走行距離 65.6㎞
平均速度 11.2㎞/h
最高速度 30.2㎞
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