3匹のワンコを飼い始めた。


共にたくさん旅をしようと思っていたが、そのうちの1匹が乗り物に弱く、ものの10分ほどであげてしまう。

なので2年以上ほとんどどこにも出かけずにワンコ達と家で過ごしていた。

しかしそんな彼も成犬となり車酔いしなくなってきた。

再び、旅に出ることにした。

今度は旅犬と共に。

2010年10月5日火曜日

しまなみ海道ツーリング②

10月3日 しまなみ海道 3日目

今日は、伯方島から大島に渡り四国に上陸して今治を目指し、今治から松山道後温泉へと走る予定である。


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伯方島
民宿「うずしお」を8時半頃スタートした。

天気は微妙である。しかし時折雲の切れ間から太陽がのぞく。

昨日はナイトランで、まったくあたりが見なかったけど、このへんも島が相当入り組んでいるようで、海面から潮流の速さと複雑さがうかがい知れる。



昨夜はまったく見えなかった大島大橋が見えた。



橋の上はこんな感じだった。



大 島
しまなみ海道最後の島、大島に上陸した。大島から見た大島大橋。下の堰堤で釣り師がエギングでロッドをしゃくっていた。



しばし海沿いの道を走るが、ここら辺は真新しいイカの墨跡だらけである。そーとうアオリイカ出るのであろう。しかし、それにしても水が綺麗である。



海沿いの道を離れて島の中心部へと向かう。趣のある民家が立ち並ぶ。



しまなみ海道でもっとも標高の高い亀老山公園に向かう。天気がいいと360度の大パノラマですぐ手前に四国を見ながら本州も見えるらしい。とりあえず何とか晴れたり曇ったりなので亀老山公園をめざす。



が、標高は300mほどであるが、20インチのタイヤではメチャメチャきつかった。
道端にいろいろな花が咲いているので、撮影しながら休み休み上った。



もーチョッと走るとすぐ休憩。



ドングリを見つけても、すぐ休憩。



だんだん靄が出てきて、時折見せてた晴間が無くなってしまった。ああ、360度大パノラマが…。

とりあえず途中で見えた、しまなみ海道最後の橋、来島海峡大橋。



1時間近くかかって、なんとか亀老山公園にたどり着いた。すっかり霧に包まれてしまった。糖分補給のため売店にソフトを買いに行くと、売店のおじさんに「玉藻塩アイスがイチオシ」と勧められた。食べてみると本当に美味しかった。

玉藻塩アイスに感動していると、さらに霧がひどくなったと思ったら、いきなり大粒の雨がガンガン降ってきた。数組いた観光客は皆車でおりてしまった。誰もいなくなったのをいい事に、公園の比較的大きなトイレにBD-1を雨宿りのため入れて、自分はトイレ上に設置されている屋根のある展望台で雨宿りした。
乳白色の霧に包まれているので、することも無いので「海辺のカフカ」を読んだ。

30分位すると霧がはれて雨も止んだので再びスタートする事にした。

一気に下って海沿いの道に出ると、かなり高い位置に来島海峡大橋が見える。



橋に上がる自転車・歩行者専用道はループしながら登っていく。途中で見た来島海峡大橋の橋脚周りの潮の流れが凄かった。



橋の上はこんな感じで左側の歩道を走っていく。来島海峡第一大橋、第二、第三とあり、総延長4㎞のとても美しい橋である。



東京のレインボーブリッジや横浜のベイブリッジと同じ形で、レインボーブリッジやベイブリッジでは止まるわけにはいかないので、こんな写真は撮れないが、ここではそれが許されるので、柱を見上げるアングルで写真を撮ってみた。(イマイチな写真だけど…。)



来島海峡第三大橋を渡りいよいよ四国上陸という時に、デジカメの電池がきれた。

ああ~、来島海峡大橋から見た四国の地の写真が撮れなかった。ガッカリ。

さらにそこで充電器を持って来てないことに気づいた。

今回の旅のもーひとつの目的が、予讃線の下灘駅の写真と予讃線の動画を撮りたいのである。ここで電池切れはありえないのである。

今治にある電気屋の大型量販店を携帯で調べるとヤマダ電機があった。駅から4km程あるが行ってみることにした。

店で祈るよーな気持ちで在庫を聞くと「お取り寄せになります」とのことだった。

そーとうガッカリしながら今治駅に戻るため走っていると、なんと雨がかなり降ってきた。ガッカリ感倍増…。

とりあえず雨は上がりそーにないので、BDー1を畳んで電車で松山へ行くことにした。松山で充電器を探してみることにした。

雨はあがっていたけど、松山駅前は、かなり寂れていた。これじゃあ充電器は期待できないと思った。

とりあえず携帯で松山のカメラ店を調べて、片っ端から電話してみたが、どこも在庫は無かった。

奇跡でも起きない限り、もー今回の旅の写真は撮れない。ガックシ。

完全にあきらめて道後温泉に向かうことにした。城山公園の大広場でお祭りをやっていた。神輿と神輿がぶつかり合う壮大な祭りだった。城山公園から見る松山城は美しかった。カメラが使えないことに気分が落ち込んできた。

城山公園を抜けると、とても美しい建物の愛媛県庁があった。この辺に来ると駅前とは打って変わって、とても近代的な大都会の様相を呈してくる。しかもその中を路面電車が走り抜けていく。その感じがとてもいい感じである。とても風情のある街並みである。とても素敵な松山。すっかり気に入ってしまった。が、カメラが使えない。(泣

とりあえず今日の宿、道後温泉の「さち家」にチェックインする事にした。

BD-1で移動は、

移動時間  4時間12分
停止時間  1時間40分
走行距離   50.3㎞
平均速度   11.9㎞/h
最高速度   35.6㎞

だった。


さち家さんの番頭さんは、まだ20代といったお若い感じで、とても親切な方だった。御自身も自転車に乗られるということで、BDー1を屋根のあるご自分の自転車の横に置きに行ってくれた。

チェックインの手続きをしながら、自転車談義で盛り上がってしまった。

すっかり話が合って、いろいろな雑談をしてしまった。カメラが好きで、宿のカウンターから自身のカメラを出して見せてくれた。

そこで奇跡が起った。

なんと彼のカメラが同じ機種だった。おおおっ!

事情を話すと快く充電器を貸してくれた。これは奇跡としか思えない。

早速充電をはじめ、汗だらけの体を流すのにお風呂をいただく事にした。体を洗い湯船につかると道後の湯は、柔らかい感じがした。疲れた全身がゆるりと伸びていく感じ。深く息を吐きながら、全身を伸ばして素直に出てきた言葉が、

「VIVA、道後!」

だった。(綾瀬はるかのホタルノヒカリを毎週見ていた影響もある。)

夕飯は、贅沢にも部屋にお運びしてくれた。

こんな献立で


一品一品手が込んでいて美味しかった。

全品写真は撮れなかったけど、



食事しながら飲んだハーフ&ハーフの地ビール。全然料理の邪魔にならない。









締めは鯛めしである。



あまりにお腹が空いていたので、写真を撮る前に手をつけてしまった料理が結構あった。さすがに私の食べかけの写真を撮る気も起きなかった。全品撮影できなかったのがかえすがえすも残念である。

大満足の夕飯を終え、もう一風呂浴びに道後温泉本館に行ってみることにした。

さち家さんは、温泉街のアーケードの丁度中央くらいの路地をチョッと入ったところにあり、このアーケードの先のローソンを右に行くと道後温泉本館があり、後ろに向かうと道後温泉駅がある。



かつて夏目漱石も愛してやまなかっという、道後温泉本館にいってみた。昔の銭湯といった感じであるが、とても風情があってよかった。





部屋にもどり、「海辺のカフカ」を読んで寝た。