9月9日 飯田線の旅 飯田~辰野まで
今日の予定は天気がよければ、千畳敷まで行って千畳敷カールを登り、木曽駒ケ岳まで登るつもりでいた。
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朝一の天気は微妙な感じだった。で、宿で7時半頃朝食を摂っていると天気はドンドン回復してきた。今から飯田線で駒ヶ根駅まで行ってバス、ロープウェイと乗り継ぐと昼近くに着く事になってしまう。急遽タクシーで菅の台バスセンターまで行く事にした。
9時過ぎに菅の台バスセンターに着いた。ここからロープウエイのしらび平駅までは一般車両進入禁止で、バスで行くしかない。バスで40分ほどでしらび平に着きロープウエイに乗って千畳敷に着いたのが10時過ぎだった。
しばし、この景色に圧倒される。
ひとしきりあたりに感動していると雲が迫ってきた。
雲に覆われてしまう前に、あの壁の向こう側を見てみたい。標高差約220メートルの千畳敷カールを登る事にした。
千畳敷内の遊歩道をしばし歩く。
乗越浄土への道ははじめ楽勝と思っていたけど、上り始めてみると石段は案外一段一段に高さがあった。左手に望遠レンズをつけた一眼レフ、右手に広角レンズをつけた一眼レフトと両手がふさがれた状態で、尚且つ背中には交換レンズというイデタチで登っていたら、アッというまに脚にきてしまった。
これではまずいと思い、望遠レンズをつけた一眼レフをザックにしまい、広角レンズをつけた一眼レフはウエストバッグにしまって両手をフリーにして、手も使って登る事にした。
こんな感じのガレ場をひたすら登る。GPSでみると標高差220メートルである。しかも20kgを越えるフル機材を背負って。
キツかった。
その上、大きな雲の塊が迫ってきていた。こ、これでは乗越浄土からの景色、あの壁の向こうの景色が見れない。
残る力を振り絞り、なんとか乗越浄土にたどり着いた。
かろうじて中岳は見えるけど、駒ケ岳も宝剣岳も見えなかった。千畳敷のロープウエイ乗り場の寒暖計は12℃を示していたけど、そこより200メートル以上高い乗越浄土は一段気温が下がった感じである。
しかも、アッという間に自分のまわりも雲に覆われた。その上この雲の持つ冷気はすさまじく、半袖にウインドブレーカといういでたちではジッと座っているのも厳しかった。
今日の荷物の重量と、この霧で駒ケ岳を断念して降りることにした。
下りは荷物の総重量の重みで脚が滑りやすいので慎重に下った。途中、乗越浄土を見上げてみるとスッポリと雲の中にあった。
少し雲が流れると今、登って降りてきた道が見えた。
再び遊歩道を歩いていると、高山植物が所々咲いていた。
7月だともっと色とりどりの花が見れるそうである。
再びロープウエイ乗り場近くまで戻ってきた。
そしてそこから見えた遥か下界に見えた駒ヶ根の街。
次回はぜひとも壁の向こうの景色と宝剣岳、駒ケ岳と登ってみたい。
千畳敷を後にしてロープウエイ、バスと乗り継いで駒ヶ根駅に戻った。
再び飯田線に乗車して、伊那市駅に向った。
ここで伊那名物といわれるローメンを食してみた。。蒸した麺に、蒸したキャベツに、羊の肉。食べてみるとまぁまぁ美味しかった。お土産に「伊那のまゆ」をかってみた。
ふたたび飯田線にのって岡谷からスーパーあずさに乗って吉祥寺に戻った。
千畳敷カールを登って数日間激しい筋肉痛に見舞われた。