紅葉にはチョッと早いが、標高の高い場所なら可能性があると思って秋のビーナスラインを走ってみた。
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関越練馬ICでのり、今回は上信越道の東部湯の丸ICで降りた。
ビーナスラインにエントリーする武石の集落に向かう県道81号線は何とものどかな風景だった。
武石の集落をぬけて県道62号線に入る。これから向かう美ヶ原は重い雨雲にスッポリ覆われている。
予定では武石峠から美ヶ原へ行くつもりでいたが、本来なら間近に見える武石峰も焼山も完全に雲に覆われて見えない。
雲の中は本降りの雨といった感じなので、予定変更してビーナスラインに向かった。
道の駅美ヶ原高原美術館へ向かう県道464号線は、そーとうなタイトコーナーの続く道なのだが、霧雨で路面は完全に濡れていた。クラッチを使わずにラフにアクセルを開けるとF800GSは簡単に尻を振った。何とか立て直せたが、そーとうにビビッた。コーナーによってはクラッチワークを使って曲がった。
緊張の上、しかも東京を出たときは20℃を越えていた気温が5℃まで下がり寒いことこのうえない。悲しいかなプロテクター類を装備できるジャケットは夏用のメッシュジャケットしか持っていない。ジャケットの上にカッパを着込んでも寒い。(当たり前か…)
そんなこんなで道の駅美ヶ原高原美術館にたどり着いた。
道の駅の中では灯油ストーブをつけてくれていた。ストーブの横でホットコーヒーを飲んで暖をとった。
しばらくすると霧がはれてきたので、道の駅を後にした。
ビーナスラインに入ると天気はどんどん回復してきた。
扉峠。
扉峠より三峰大展望台へと向かうビーナスラインは、色づき始めた木々が、前回の梅雨明け頃の新緑とはまったく違った美しさで楽しませてくれる。
三峰大展望台
八島湿原に着くと、夏のときは駐車場に入るのに車が並んでいたのが、駐車場に数台しか止まってなかった。
ほとんど人のいない色づいた八島湿原。
木道を歩くと独特の足音が響く。立ち止まると虫の鳴き声と風の音だけである。
まだまだ続く湿原。ここだけ時間が止まってるような感覚になる。
カッパ着用のまま歩いていたので、今度は汗ダクに。
木道は木々の生い茂った林に入っていく。
本当はもっと奥まで探索したかったが、時間の都合で引き返す事にした。ススキが秋の情緒をかもしだしている。
すっかり八島湿原で時間を使ってしまった。
八島湿原をでるとすぐに霧ケ峰高原にでる。ここから車山までの景色は素晴らしい。
白樺湖、蓼科湖と経て国道299号線に入り麦草峠を経て、国道141号線に入り、久々に八ヶ岳高原ロッジにいってみた。20年以上振りである。
が、寒さ対策にカッパを着たオヤジがおいそれとは入ってはいけないような気持ちになってしまいバイクを降りることなくエントランスでUターンした。ものすごく寒いのに無駄に走ってしまった。
それから八ヶ岳高原ラインを走って小淵沢ICより帰還した。
全走行距離 526Km。